富士山の植物学 - 富士山の花図鑑 | 富士山エリアの総合ガイド - フジヤマNAVI

サイトマップ

富士山の花図鑑

荒原・砂礫地

五合目から森林限界を超えると、岩混じりの荒原、砂利や小石の砂礫地が広がり、富士山特有の景観が現れます。荒原や砂礫地は養分となる土や水分に乏しく、砂利の斜面は崩れやすいうえ、強風にさらされるなど植物が育つには厳しい環境です。しかし、斜面にはオンタデやイタドリがパッチ状に生え、比較的安定した斜面や岩陰などにはフジハタザオ、イワツメクサのような小さな花も咲いています。

富士山の花図鑑

五合目付近から下は各登山口ともに亜高山性の針葉樹林で覆われ、森林限界付近ではミヤマハンノキやダケカンバなどの落葉樹も混じって、草地も点在しています。このあたりは花の種類も豊富で、薄暗い環境を好む植物は林の中に、明るい環境を好む植物は草地や林の縁に育っています。六~七合目付近でも小規模ながら、低木が茂り、草地が形成されているところも見られます。