富士登山を楽しむ | 富士山エリアの総合ガイド - フジヤマNAVI

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歩き方の基本

基本の歩き方と呼吸法

ゆっくり歩く、後ろ足は蹴り出さない、疲れたら深呼吸など、基本的な山の歩き方と呼吸法を学びます。

山歩きの基本は「ゆっくり歩く」ことです。息がハァハァ、呼吸がゼーゼーではいけません。仲間と一緒に登山をするような場合は、お互いに会話ができるくらいのスピードが理想的です。声をかけあいながら歩くと、声の具合から相手の不調を察知することもできますよね。もしも仲間が辛そうだったら、ペースを落とし、少し休憩して気分転換するなどして調整しながら歩きましょう。「登山がつらい」と感じるのは、ペースが速すぎるということです。

「ゆっくり歩く」は、「たくさん休憩をとること」と思っている人がいますが、そうではありません。ゆっくりペースを保って50分くらい歩き続けることです。休憩を取りすぎると疲れてしまうので、できればどっかりと座りこまないほうがいいでしょう。50分歩いたら10分休憩のペースが理想ですが、山歩きが初めての方にはちょっとキツく感じるかもしれません。この場合はあまり時間にとらわれず、疲れきる前に休憩をとるようにしましょう。

山と雲

脚が長い人はついつい1歩が大きくなってしまいますが、登山ではちょっと我慢しましょう。歩幅が大きいとどうしてもオーバーペースになるからです。山歩きは普段歩くときよりも小さな歩幅くらいでちょうどいい感じです。歩幅は人それぞれ異なるので、身長の低い人が高い人の歩幅に合わせようとすると無理があります。つまり女性は無理に男性の歩幅に合わせなくてOKです。なるべく自分の歩幅で歩くほうが疲れにくいです。

足を運ぶときに、後ろ足は蹴らないようにしましょう。それだけで疲労度は違ってきます。静かにベタ足で歩くような感覚です。慣れるまでは変な感じがしますが、これが疲れにくい歩き方なのです。段差にはつま先だけで乗らず、靴底全体が置けるような安定した場所を見つけて足裏全体に体重をのせるようにします。こうすればふくらはぎに負担をかけないですみます。急な斜面で後ろ足を強く蹴り出すと、落石を誘発する原因にもなります。注意しましょう。

登山道をよく見てみると、段差の大きな場所と小さな場所があることに気付きます。山歩きの基本は、上りと下りのどちらでも、なるべく小さな段差を見つけること。1歩で行けるような段差を、あえて2歩、3歩と小さく刻むわけですから、ちょっと時間がかかりそうにも思えます。しかし最終的にはこれが一番疲労度の少ない歩き方です。そう、まさにイソップ寓話の「ウサギとカメ」のカメですね。登山は競争ではありません。カメでいきましょう。

呼吸はごく自然に、あまり意識しなくても大丈夫ですが、疲れてきたときだけちょっと意識して深呼吸をしてみましょう。いったん立ち止まり、深く息を吸います。吸った息は口から細く長くゆっくり吐き出します。これを2、3度繰り返すと、少し楽になるはずです。心臓がバクバクしてきたときなどに、体をリセットするイメージで深呼吸をしてみましょう。オーバーペースを見直すことにもなり、次の1歩が少し軽く感じられるかもしれません。

休憩写真1

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休憩時のポイント

休憩にもコツがあるの?実は休憩とは座ることではありません。長時間休みすぎないなど、休憩時のポイントを解説します。

実は休憩でやらなければならないことはたくさんあります。水分や食糧の補給、お手洗い、現在地の確認、衣類の温度調整など。女性なら日焼け止めを塗りなおす時間も必要です。これらのことを10分でやるのは、意外と時間が足りないと感じることでしょう。ツアー登山の場合は特に出発時間が決められますので、手際よくこなさなければなりません。

登山中の休憩時間は10分から15分くらいというのが目安です。(人によってはもっと短くて5分というパターンもあります。)昼食時以外の休憩は長く取り過ぎないよう、あらかじめ出発時間を決めておくといいでしょう。時計を見ないとついダラダラと休み過ぎてしまいます。富士登山の場合、特に吉田ルートでは山小屋が次々と現れて誘惑が多いので注意が必要です。休みすぎないほうが疲れないということを覚えておきましょう。

次の休憩ではトイレに行っておこう、小腹が空いてきたので何か食べておこうなど、歩きながら自分なりに計画を立てておくと安心です。計画というと大袈裟に聞こえますが、こうした小さな積み重ねが登山を成功させる秘訣になります。休憩は次の休憩までの間、より快適に歩けるように準備するための時間です。過ごし方は人それぞれですから、何かしなければならないというものではありませんが、先を見通して何かをするというのがポイントです。

休憩中は水分補給を忘れずに。詳しくは水分補給法で説明していますが、山歩きには想像以上に水分が必要です。喉が渇く前に、少量ずつ水分をとっておきましょう。そのためには水筒はザックの取り出しやすい場所に入れておくなどの工夫も必要です。小さなボトルなどを用意しておくととても便利です。最近はハイドレーションシステムというチューブ式の水筒もあります。歩きながらいつでも水が飲める仕組みになっています。

リーダー格の人は仲間の調子をチェック

休憩中、リーダーは仲間の様子を見ておくことも大切です。ちゃんと水分をとっているか、何か食べているかなどを確認しましょう。もしあまり食べていない人がいるようなら、自分のチョコレートやゼリーなどを少し食べさせるのもコミュニケーションのひとつ。また仲間同士で現在地の確認をして、目的地まであとどれくらいなのかを共有することもモチベーションの維持になります。全員で登頂してこそ、楽しい富士登山になりますから。

休憩写真2

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富士登山で気をつけること

富士登山は、日本で一番高い場所へ自分の足だけで行くこと。標高3000m以上という高所での過ごし方のポイントを案内します。

ヘッドランプと帽子イラスト

夜間登山

富士登山は山頂でご来光を見たいという人が多く、早い人は夜中の2時頃から山小屋を出発して歩き出します。夜中は気温も低く、山頂付近は風も強いので体感温度はかなり低いです。途中で着替えるのは難しいので、山小屋を出発するときにはすでに雨具の上下を着ておいたほうがいいでしょう。帽子や手袋などの小物も着用しておいたほうが安心です。

雨や強風のなか無理に登山を続けると危険な場合もあります。長時間雨に濡れると体温が奪われて、低体温症になる可能性もあります。悪天候の場合は無理をせず、引き返す勇気も必要です。特に富士登山のシーズンは真夏なので、寒さに対する感覚が鈍っている時期でもあります。富士山を甘くみてはいけません。山頂付近の体感温度は真冬なみです。

人気ルートの吉田ルートと富士宮ルートでは、ハイシーズンには渋滞が起こる可能性があります。予定通りに進めないこともありますので、それも覚悟の上、登山をしましょう。富士山は世界中から登山者の押し寄せる人気ものですから、混雑は避けられません。できることなら登山日を平日にすると、山小屋の混雑や渋滞は少し緩和されます。

富士山の山小屋ではお酒を飲み過ぎないように気をつけましょう。アルコールの回りが早いので、少量でも酔っ払う可能性があります。普段どおりの飲み方をすると、大変危険です。またほかの登山者の迷惑にならないよう節度も大切です。せっかくの登山が台無しにならないよう、ここはグッと我慢。乾杯は下山後の楽しみにとっておきましょう。

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小岩井大輔Blog

富士山に魅せられた写真家たち

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登山レポート

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「フジヤマ登山 虎の巻」

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本ホームページ内の情報について

  • ※本ホームページ内の行動時間(歩行時間)等については、一般的な登山者(ビギナー)を想定していますが、各自の体力・経験、気象条件によっても大きく変わります。あくまでも目安と考えてください。尚、コースタイムには休息時間を含みません。
  • ※本ホームページ内の地図のルートについてはイラスト化した大まかなものです。実際の登山の時には国土地理院の25000分の1の地形図等をお持ち下さい。尚、時期によっては山小屋がまだオープンしていなかったり、閉店してしまっている場合もあります。地元の情報をご確認の上、登山して下さい。
  • ※登山ルート、及び登山口までのバスルートは自然災害等によって閉鎖されたりする場合もあります。必ず事前の情報をご確認下さい。
  • ※登山中に発生した事故、アクシデント等に対して、本ホームページは一切責任を負いかねます。登山は自己責任でお楽しみください。

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