旬を探す大人の春旅 ~山梨・甲州へ~ | 富士山エリアの総合ガイド - フジヤマNAVI

旬を探すオトナの春旅 ~山梨・甲州へ~

さまざまな種類の花々が街を華やかに彩る甲州市の春。人気の味覚狩りや、明治時代から始まるワイン造りなど、グルメな魅力いっぱいの山梨はまさにシーズンを迎えます!首都圏から車や鉄道で気軽にアクセスして、季節のおでかけを楽しもう♪

勝沼には約30ものワイナリーが点在し、2010年に国際ブドウ・ワイン機構(OIV)からワイン用ブドウ品種として認定を受けた「甲州」発祥の地でもある。ぶどうの実も成熟し、新しいワインが次々と生み出されるこの時期、個性豊かなワイナリーを巡って甲州ワインの美味しさを堪能しよう!

麻屋葡萄酒 クラシカルな雰囲気と温かみ溢れるワイナリー

大正十年創業の歴史深きワイナリー。通りや看板の様子からもその趣を感じ取れ、なんともクラシカルな雰囲気が漂う。
地元勝沼のぶどうを100%用いて造るワイン。隣接のぶどう畑では、右側と左側の植え方を変えるなど、効率よく養分を行き渡らせるための工夫が見られる。8~9月頃には、ぶどうの味見もできるようだ。
春の時季、赤ワインは樽の中で熟成している段階。樽熟成1年、瓶熟成1年の時を経て、市場へ出荷されていく。白ワインを発酵させるための部屋は温度が低めに設定されており、クリーミーで独特な酵母の香りに包まれる。
階段を下りて地下に進むと、秘密基地のようにも見える貯蔵庫の入口が。創業時から使用している約6万本収容でき、時代の流れと共に年を重ねてきたワインが並ぶ。最も古いのは専務取締役・雨宮一樹さんの先代が造った琥珀色の白ワイン。1978年のぶどうが使われているもので、これにブランデーを加え「濃厚古酒」という芳醇な味わいが特徴のワインが生まれる。
広々としたテイスティングルームも魅力的。木のぬくもりを感じられる室内に重厚感ある昔の機械が展示されており、一見意外な組み合わせだがとても落ち着ける。アットホームな雰囲気の中、のんびりとワイン選びを楽しみたい。

DATA
麻屋葡萄酒株式会社
TEL/0553-44-1022
住所/山梨県甲州市勝沼町等々力166
営業時間/9:00~17:00
http://www.asaya-winery.jp/
麻屋葡萄酒 1

ワイナリー目の前の通りにも、昔ながらの雰囲気が漂う。

麻屋葡萄酒 2

木の温かみを感じる売店&テイスティングルーム。

麻屋葡萄酒 3

まるで秘密基地のような貯蔵庫入口には
隠れ富士山が。

麻屋葡萄酒 4

先代の想いを引継ぎ、愛情込めてワインを造る
専務取締役・雨宮一樹さん。

麻屋葡萄酒 5

樽で熟成している赤ワイン。
2年間の時を経て、市場に出荷される。

大和葡萄酒 歴史的価値と独自性を追求したワイン造り

他のワイナリーにはない唯一を追求し、歴史的価値観を大切に古来品種のぶどうから“独自性”の高いワインを醸造している。地元のぶどうだけでなく、全国から価値の高いぶどうを発掘し、日々研究を重ねるのが「大和葡萄酒」流。数年前に着目し、昨年商品化された「大阪紫葡萄酒」もそのひとつ。比較的小粒で酸味が強く食用には不向きであるが、ワインにすることでキリっとした味わいが楽しめる。
良いぶどうを造るために、土地にも独自のこだわりが。様々なエリアのアミノ酸の数値を測定し、高数値な地区を検証。アミノ酸成分が高いほど、ワインにコクが出て、骨格のしっかりしたワインが出来上がるという。
栽培方法にも“独自性”が見受けられる。甲州ぶどうは昔棚栽培が基本であったが、「大和葡萄酒」では1990年代後半から垣根栽培を始め、成功させた。その頃はまだ他ワイナリーは垣根栽培を行っておらず、荻原保樹社長はいわば第一発見者といえる。
甲州ワインは、今世界的にブームである和食に最も合うワインとして、世界的にも注目され始めている。国産ワインコンクールをはじめ、数々の受賞履歴を誇る「大和葡萄酒」のワインはその代表格。特にスパークリングワインは過去4年間上位を独占しており、他を寄せ付けない。売店では、自慢のワインの数々を販売しているので、ゆっくりテイスティングしてお気に入りの1本を見付けたい。

DATA
大和葡萄酒株式会社 ハギーワイン
TEL/0553-44-1973
住所/山梨県甲州市勝沼町等々力776-1
営業時間/8:30~17:30
http://www.yamatowine.com/
大和葡萄酒 1

いろいろな種類のワインが熟成されている貯蔵庫。

大和葡萄酒 2

こだわりのぶどうから造られた独自性の高いワイン。

大和葡萄酒 3

国産ワインコンクールでは
過去4年間、上位40%を独占。

大和葡萄酒 4

丁寧に説明してくれた
製造課の江澤さんと古家さん。

大和葡萄酒 5

売店では、ワインだけでなく
地ビールも販売している。

甲州完熟屋 地元で獲れた新鮮な食材でおもてなし

山梨県内で野菜やぶどう、鶏卵などを生産している農業生産法人「ホトト」が運営する食事処「完熟屋」。郷土料理ほうとうや甲斐サーモン、馬刺し、鳥もつ煮など山梨県を代表する料理が揃う。「美味しいものを一から全部作ってお客様に届けたい」という精神を大切にしており、自社農園で生産した無農薬野菜、平飼いしている1万羽のにわとりが産む新鮮なタマゴ、味噌工房で作った無添加の自家製味噌など、健康的な食材がふんだんに使用されている。
「全部自分たちでつくりたい」という精神は、趣のある店舗からも窺える。築120年の古民家を、元建築家の水上篤社長を中心に、従業員のみなさんの手によって改装したというから驚きだ。料理のひとつひとつを見ても、空間の雰囲気に合うように、竹籠や桶などを用いて盛り付けされている。田舎に帰ってきたかのような、どこか懐かしいひとときを過ごせそう。地元の甲州ワインも様々な種類を取り扱っている。ほんのり甘みのある甲州ワインと和食の組合せが絶妙。ディナータイムはお酒を片手に料理を楽しむのもいいかも。

DATA
甲州完熟屋
TEL/0553-39-9651
住所/山梨県甲州市塩山赤尾671-1
営業時間/
ランチ   11:30~15:00
ディナー 17:30~23:00
(水曜日定休)
http://kanjyukuya.jp/

味噌工房で作った無添加の自家製味噌がふんだんに使われた
「野菜ほうとう(1,280円)」。

上品な甘みの甲斐サーモンなど山梨の味覚が盛り込まれた
「甲州たけかごセット(1,680円)」。

築120年の古民家をリニューアルした、
開放感あふれる店舗。

「ホトト」の水上篤社長(左上)と
笑顔が素敵なスタッフのみなさん。

口の中で濃厚な甘みが広がる
自家製のプリン。

富士五湖エリアから甲州市へのアクセス

鉄道で行く場合

【鉄道ルートマップ】河口湖駅・富士山駅~勝沼ぶどう郷駅・塩山駅

お車で行く場合

【車ルートマップ】河口湖IC~勝沼IC