1. 日本三奇橋のひとつ「猿橋」
大月市の猿橋町にある「猿橋」は、日本三奇橋のひとつとして知られる大月市の名物橋。
長さ30.9メートル、幅3.3メートルの小さな橋ではありますが、両岸から張りだす四層のはねぎによって支えられた、橋脚のない珍しい構造の橋です。
猿橋が観光スポットとして人気なのは、その珍しい橋の構造だけでなく、橋の周辺の遊歩道にもあります。
猿橋の近くの遊歩道からは、四季折々の美しい自然の景色を眺めることができるのです。
おすすめは6月で、6月になると猿橋のまわりには約3,000株ものアジサイの花が咲き誇ります。
下旬になると、「あじさいまつり」というイベントも開催されるほどです。
また、10月・11月の紅葉のシーズンもおすすめ。
紅葉によって猿橋のあたり一面が真っ赤に染まりあがり、その景観は非常に風情を感じるものとなっています。
<猿橋>
■所在地:山梨県大月市猿橋町猿橋
■アクセス:JR猿橋駅から徒歩1分
2. 樹齢1,000年を超す「矢立のスギ」
大月市の笹子町にある「矢立のスギ」は、樹齢1,000年を超す大木です。高さ28メートル、根廻り14.8メートルの非常に大きな木で、触れると自然の不思議なパワーを感じるともいわれていることから、最近ではパワースポットとしても注目されています。
そんな矢立のスギは、戦国時代、合戦に赴く武士たちが勝利を願ってこの木に弓矢を放っていたことから、その名前がつけられたといいます。
古い歴史を持つ木だけあって、甲斐国誌などの古い歴史書にもこの木のことが記されており、浮世絵師である葛飾北斎や歌川広重の名画の中にもこの木をモデルにした作品があるといいます。
自然の圧倒的なパワーや歴史を感じてみたいという方には、是非足を運んでいただきたい観光スポットといえるでしょう。
<矢立のスギ>
■所在地:山梨県大月市笹子町黒野田1924-1
■アクセス:笹子駅から徒歩80分・笹子駅から国道20号線と県道212号線を経由して車で18分
3. 戦国時代に築かれた山城「岩殿城跡」
大月市の賑岡町にある「岩殿城跡」も、大月市で人気の観光スポットです。
岩殿城跡は、戦国期の築城とされる山城で、甲斐国誌にもその名が記されています。
観光の際には軽い山道を登っていく必要があるのですが、その道中では学術的にも非常に価値が高いとされている遺構、敵の侵入を防ぐために積まれたとされる強大な自然石などを観賞することができます。
馬洗い池や亀ヶ池、馬屋跡など、甲斐国誌にも記されている当時の地名をたどりながら登っていくと、尚楽しむことができるでしょう。