富士登山初心者

「安全登山」のヒント④|親子で登る富士山

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チェックポイント1:衣類の重ね着で温度調整を

子どもは大人より汗をかく量が多いので、あまり厚着させ過ぎないのがポイントです。暑そうだったら1枚服を脱がせ、寒そうだったら1枚服を着させます。これをレイヤード(重ね着)と言いますが、大人と同様に薄手の衣類を重ねて上手に温度調整をすると疲労度も少なくなります。富士山の場合、温度の変化が大きいので特に重要です。


チェックポイント2:子どもだけで歩かせるのは絶対にNG!

稀に子どもだけ先に歩かせている、または子どもだけ山小屋などに待たせておくという親御さんを見かけますが、これは富士山に関わらず親子登山のなかで一番やってはいけない行動です。富士山は行動時間が長く、天候の変化も激しいため、子どもをひとりにしておく行為は子どもに大きな不安感を与えてしまいます。


チェックポイント3:子どもがやめたいと言ったら、違う楽しみを

"もしも子どもが歩くのをやめたいと言ったら、登頂という目的を変更してみてはどうでしょうか?
山歩きは登頂だけがすべてではありません。
花や樹木、蝶や虫などを観察する、写真を撮ったり絵を書いてみる、風に吹かれながらおにぎりを食べるなど、いつもと違う経験をすることが登山の醍醐味です。"


親子で富士登山Q&A

初めて親子で富士登山にチャレンジする人から聞かれる質問をまとめてみました。プランニング段階での疑問、実際の富士登山をする上での質問にお応えしています。


Q1:行動中食べるものは何がいいですか?

A1:富士山には山小屋が随所にあり山小屋で食事をすることも可能ですが、できればおにぎりやパンなどすぐに食べられるものを用意しておきましょう。そのほかチョコレートやグミ、キャラメルなど子どもの好きなお菓子も大切です。


Q2:子どもにも登山専用のウェアを用意するべき?

A2:靴と雨具以外はそれほど登山ブランド品にこだわる必要はありません。
ジーンズ以外の動きやすいパンツ、乾きの早い素材のTシャツは量販店でも購入できます。
軍手や帽子などの小物も普段使っているもので大丈夫です。


Q3:子どもがどれくらい歩けるか分かりません

A3:富士山が初めてなら仕方ありません。どこまで行けるか分からなくても、子どもが挑戦してみたいのならチャレンジするべきです。途中でバテてしまったり具合が悪くなってしまったらそこで引き返しましょう。また次に挑戦すればいいのです。


Q4:山小屋に泊まっても大丈夫?

A4:他の山岳エリアにある山小屋と富士山の山小屋はかなり様子が異なります。
富士山の山小屋には登山者が集中するため、一人あたりのスペースはほんのわずか。
神経質なお子さんには向かないかもしれません。はじめてよりは他の山岳エリアで山小屋泊に慣れておいたほうがいいでしょう。


Q5:子どものリュックの中には何を入れたらいい?

A5:お子さんのリュックにはペットボトル1本とおやつ、雨具だけ持たせておけばOKです。あまり多くの荷物を持たせる必要はありません。それ以外のものは大人が大きめのザックを用意して親御さんが持ちます。


Q6:大人は何を心がければいいですか?

A6:大人が登山を楽しんでいる姿を見せることも大切です。子どもが自然と「山登りっていいな」と思えるよう、大人も元気に歩きましょう。なるべく話しかけたりして子どもの興味を引きつけておくように。大人も大変です。


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