快適な山小屋に泊まる、おすすめモデルプラン
富士登山は登山のスケジュールの組み方によって、疲労度や時間のゆとりに大きく差が生じます。本誌がおすすめするのは五合目にある富士急雲上閣(山小屋)でゆっくり過ごしてから早朝に出発する「前夜泊+日帰り」プラン。ここではそのモデルプラン(吉田ルート)をご紹介します。
モデルプランー1日目
夕方のうちにスバルライン五合目に到着し、富士急雲上閣に宿泊します。標高の高い場所を目指す場合、高度順応といって高地でしばらく過ごすことが高山病の予防にもなります。しっかり睡眠をとり翌日の登山に備えましょう。
モデルプランー2日目
起床は3時ごろを目安に。準備を整え、遅くとも4時には出発しましょう。お弁当を食べてから出発するか、または明るくなってから途中の山小屋で食べるのもいいでしょう。歩き出したときは暗くても、すぐに太陽が顔を出します。
ご来光は六合目付近で見ることができます。明るくなってくると足元も見やすくなり、すがすがしい朝の光のなか七合目、八合目へと進みます。
標準のコースタイムでは山頂到着が11時頃。山頂からの眺めを堪能したら吉田口・須走口下山道へと進みます。
八合目の分岐で吉田ルートに入り、五合目に戻ります。五合目到着があまり遅くならないよう、山頂は12時までに出発することをおすすめします。
富士スバルライン五合目「富士急雲上閣」
「登山者がより快適に過ごせるベースキャンプ」がコンセプトの山小屋・売店です。
世界遺産である富士山の景観に配慮した落ち着いた雰囲気の外観と内装をはじめ、宿泊スペース、レストランメニューをご用意しています。
「富士急雲上閣」でぜひ、登山の前後を快適にお過ごしください。
ポイント1:登山者のための宿泊スペース
「窮屈で眠れない」という山小屋のイメージを一新する宿泊スペースです。
プライバシーに配慮した個人スペースが確保されています。
前夜泊してぐっすり眠れば高度順応になり、元気いっぱいに翌日の登山を迎えられます。
ポイント2:登山者のパワーチャージ「登山飯」
登山者にとって一番大切なものはエネルギーです。
食事は「登山飯」をテーマに、栄養バランスや素材、量にこだわっています。