富士登山初心者

「安全登山」のヒント④|親子で登る富士山

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親子でハイキングを楽しむ方が増えてきましたが、富士山は何と言っても日本で一番標高が高い山。親子登山になれてきた方も、今一度しっかり安全登山を確認して、楽しい思い出にしてください。

親子で富士登山に挑戦する前に…

親子でハイキングを楽しむ方が増えてきました。近くの低山歩きから始めて、高尾山、丹沢へ。そして「今年は富士山に登るぞ!」というファミリーもたくさんいるのではないでしょうか。その意気込みはとても素敵なことです。でもちょっとその前に、もう一度親子で確認して欲しいことがあります。富士山は何と言っても日本で一番高い山で、いつもの山歩きとは違うリスクが潜んでいるからです。


親の身勝手になっていませんか?

富士山は大人にとっても体力的にきつい山です。標高差は1000m以上、歩行時間は約10時間にも及びます。大人にとっても子どもにとっても「富士山に登る」ことは大きなチャレンジであることは間違いありません。ぜひ富士山に登る前にご家族で確認作業をしてから、富士登山に挑戦してください。


チェックポイント1:お子さんは小学校高学年ですか?

どんなに親御さんが自分自身の体力に自信があったとしても、小さいお子さんを高所へ連れていくのは医学的見地から見てもあまりおすすめできません。低学年以下の子どもは温度変化への適応力が低く、高山病にもなりやすいです。富士登山の場合、自分の意思で歩き続けることができる小学校高学年以上になってからがオススメです。


チェックポイント2:親御さんは山頂まで歩けますか?

お子さんを富士登山に連れていく前に一番大切なことは、親御さんが山頂まで歩き通せて下山できるだけの体力があることです。ひとりで登山するよりも荷物の量は当然多くなりますし、子どものペースに合わせて歩く忍耐強さも必要です。自分よりも子どもの健康管理に気を配り、積極的に水やエネルギーをとらせるようにしなければなりません。


計画と装備

次は子どもと歩くための計画と装備についてです。ここでは子どもならではの持ち物に特化して解説します。大人の装備に関してはこちらをご覧ください。


チェックポイント1:コースタイムはあくまで目安

登り〇時間、下り〇時間というコースタイムは大人のための目安です。子どもは長時間同じ行動をするのが苦手で、すぐに飽きてしまいます。だから途中の休憩も多くなり、あくまでもマイペース。時間にこだわらずに済むように、計画の段階でかなりゆったりとした時間配分を想定しておきましょう。余裕ある日程が必要です。


チェックポイント2:救急セットとウェットティッシュは必携

子どもが転んで軽い怪我をした場合を想定して、消毒薬、ガーゼ、絆創膏、テーピングテープなどの簡易救急セットを用意しておきましょう。擦り傷のファーストエイドは真水で洗い流す必要があるため、真水を持ち歩くことも基本です。飲み物がジュース類やお茶だけにならないよう気を付けましょう。またウェットティッシュも忘れずに。


チェックポイント3:靴や雨具はレンタルという方法も

子どもは靴のサイズがすぐに変わるし、身長もぐんぐん伸びます。だから登山靴や雨具を買うのはちょっと…という方には、レンタルという方法もおすすめです。いまや山道具のレンタルショップではジュニアサイズも揃っていて大変便利な時代です。雨具はポンチョではなく、上下セパレートタイプのものを選びましょう。


高所登山のポイント

もしも子どもがキツそうになってきたら、一度止まって大きく深呼吸。富士山という日本で一番高い頂目指して、子どもと一緒に頑張りましょう!


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