一年の幸せを願いながら長い富士の麓で迎える新年
新年を迎え、これから始まる1年に思いを馳せるお正月。
1年の計は元旦にありと古くから言われ、毎年元旦には、新年の抱負を語ったり、1年の計画を立てたりするものです。
また、1年が幸せで実りある年になりますようにと願いを込めて初詣に行くのもお正月の楽しみの一つです。
近所の神社に参拝するのも良いですが、2017年は富士山のパワーを感じながら初詣に出かけてみるのはいかがでしょうか。
浅間神社の総本に位置する富士山本宮浅間大社
富士山を御神体とし、木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)を鎮める東海地方最古の社である富士山本宮浅間大社。
全国に1300社ある浅間神社の総本宮に位置します。
約17000坪の境内には、徳川家康公寄進の本殿・幣殿・拝殿・楼門が400年以上経つ今も尚現存しています。
本殿は日本で唯一2階に神座がある造りで、浅間造りといわれています。
大晦日から元旦へ日が変わり、新年を告げる初太鼓が打ち鳴らされると、その時を待った参拝者がいっせいにお参りをします。
その様子は圧巻であり、新年を迎えた人々の力強さを感じるでしょう。
お正月3が日は約36万人が参拝し、餅つき大会や出店が賑やかなお正月を盛り上げます。
[ご利益]
子宝・安産・無病息災・家内安全・開運招福・交通安全・合格など
[参拝時間]
12/31~1/1 21:00.
1/2 6:00~21:00.
1/3 6:00~20:30.
住所:静岡県富士宮市宮町1-1
TEL:0544-27-2002
アクセス:JR富士宮駅から徒歩10分
または、東名高速道路富士ICより西富士宮駅方面に約10km 駐車場あり (200台/無料)
※初詣期間中は臨時駐車場あり
【コラム】参拝の正しい作法ご存じですか
清々しい気持ちで新年を迎え、1年の幸福を願うお正月。
新年最初のお参りは正しい作法を心得て参拝したいですね。
家族や大切な人と一緒に初詣に出かける前に、正しい参拝の作法を確認してみてはいかがでしょうか。
正しい参拝作法
一、衣服を整え、軽く会釈してから鳥居をくぐる
鳥居は神社の玄関の役割であり、鳥居をくぐって境内に入ることは神域に入ることを意味します。
心身を整え軽く一礼してから鳥居をくぐります。
二、参道は中央を避け、ゆっくりと歩く
参道の中央は、神様が通る道と考えられていますので、中央を避けて進みます。
また、参道に敷き詰めてある玉砂利踏みしめて歩いてください。
踏みしめているうちに身も心も清められるそうです。
三、手水舎(てみずや)で手水をとり、心身を清める
四、拝殿の正面に立ったら、軽く会釈し鈴を鳴らす
鈴には、邪なるものを祓う力があると考えられているので、きちんと音を鳴らしてください。
五、賽銭箱にさい銭を投げ入れる
お賽銭は「奉納」と「お祓い」の意が込められており、お祓いは、お賽銭を投げ入れることで心の霞を払ってくれるそうです。
六、二拝二拍手一拝
神様への敬意を表し2回深く礼をし、胸の高さで右手をすこし下げて掌をあわせ2度拍手します。
その後、左右の指先をきちんと揃え、祈りましょう。
この時に、過ぎた1年の感謝を忘れないこと。
七、最後に一度深く礼をする
木造日本最大の大鳥居が圧巻の北口本宮冨士浅間神社
まっすぐ伸びた杉の木と、苔のむした石灯篭の並ぶ参道を進むと、諏訪の森の世界に包まれる。
境内には木造日本最大の富士山大鳥居や推定樹齢千年と言われる御神木の富士太郎杉がそびえ立ち荘厳な雰囲気を醸す。
東宮本殿は境内に現存する最古の建造物で、武田信玄公が川中島の合戦の戦勝を祈願して建立したと伝えられる。
お正月は本殿へと続く参道に多くの参拝者が並び、鎮守の森も賑やかな雰囲気になる。
主祭神の木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)と共に夫神の彦火瓊瓊杵命(あまつひこほのににぎのみこと)と父神の大山祇神(おおやまずみのかみ)を祀っているため様々なご利益を願う参拝者も多い。
[ご利益]
家内安全・商売繁昌・無病息災・開運・必勝・登山安全・など
[参拝時間]
境内自由
神秘的な瞬間。富士山周辺の初日の出スポット
一年の始まりの朝は、やっぱり早起きして初日の出鑑賞!
新たな年の幕開けに、ご来光と輝く富士山の雄姿を眺め、壮大な自然の力を浴びれば明るい年を迎えられるはず。
1.本栖湖 湖岸
富士五湖の一つ本栖湖北岸からみる初日の出は、富士山のすそ野から昇り神々しい姿となる。
朝日に照らされて湖面が煌めき、朝焼けの空をさらに惹きたてる。
「千円札の富士」のビューポイントも人気。
隣接する竜ヶ岳山頂からはダイヤモンド富士が眺められるのでそちらもおすすめ
【場所】山梨県南都留郡富士河口湖町本栖
【日の出時間】6:49頃
2.三保の松原
万葉の昔から景勝地として名高い三保の松原では「羽衣の松」越しに見える朝日に染められる富士山の姿が美しい。
波打ち際から駿河湾越しに眺める富士山の姿も壮観である。
【場所】静岡県静岡市清水区三保
【日の出時間】6:54頃
奈良時代の古書にも記録が残る歴史深い三嶋大社
御創建の時期は明らかではないが、古くより三島の地に鎮座し、奈良・平安時代の古書にも記録が残る三嶋大社。
伊豆に流された源頼朝が、源氏再興を祈祷したという歴史を持つ。
また、境内には古くからの自然がのこり、樹齢1200年とされる天然記念物のキンモクセイがある。
総欅素木造りの本殿には優れた彫刻が施され、重要文化財に指定されている。
元旦の午前0時には参詣者で埋め尽くされた境内に初太鼓が鳴り響き、すべての人の幸せな1年を願い開運祈祷祭がおこなわれる。
三嶋駒はその厚みが特徴的で、表には年の干支、裏には三嶋大社の焼き印が入る。
神職・巫女らが手作業で仕上げる駒は数が限られ、開運大吉の御守りや心願成就・家内安全の縁起物として尊ばれている。
[ご利益]
家内安全・商売繁盛・交通安全・安産・開運・病気平癒・合格・良縁成就
[参拝時間]
境内自由
住所:静岡県三島市大宮町2-1-5
TEL:055-975-0172(代表)
アクセス:JR東海道新幹線、東海道線「三島駅」から徒歩約12分
または、東名高速道路「沼津IC」から約20分駐車場あり
※12/31~1/3境内駐車場は閉門。市内臨時駐車場あり