精進湖とは?
富士山世界文化遺産の構成資産である精進湖(しょうじこ)は、富士五湖の中でも最も小規模な湖で、観光地としてあまり開発もされていないためそのままの自然が残る湖です。
富士山の火山活動や9世紀に起こった噴火によって溶岩が流れ込み、現在の精進湖の地形が作られました。
明治28年に日本人に帰化したイギリス人のハリー・スチュワート・ホイットウォーズ(=和名:星野芳春)が富士山を最も美しく望める場所を探し求め続け、ようやくたどり着いたのがここ精進湖でした。
そんな星野氏が精進湖を「世界一美しいショージコ」・「東洋のスイス」などと海外で紹介したことで、外国人からも人気の観光スポットとなりました。
精進湖で撮影できる「子抱き富士」とは?
精進湖を訪れる多くの人の目的の一つは「子抱き富士」の写真撮影ではないでしょうか。
子抱き富士とは、精進湖の湖畔の他手合浜から富士山を眺めると、富士山とその手前にある小さな山(大室山)が重なって見え、これがまるで富士山が子どもを抱いているように見えることから名づけられたものです。
ちなみに、大室山の前には国の天然記念物に指定されている「青木ヶ原樹海」が広がります。
「逆さ富士」の撮影スポットとしても人気
湖水などの水面に映って逆さに見える富士山「逆さ富士」は、富士五湖であればいろいろなところで見ることができますが、精進湖の場合、波が少ない穏やかな湖なので、はっきりとした逆さ富士を見ることができます。
また、“子抱き富士の逆さ富士”が見られるのは精進湖だけなので、とても人気の逆さ富士撮影スポットとなっています。
精進湖には歴史を感じる観光スポットも
精進湖の周辺には、古くからの歴史を感じさせてくれるスポットがいくつかあります。なかでも是非足を運んでほしいのが、精進湖諏訪神社です。
境内にある高さ40m以上、幹の太さは13mを超える“精進の大杉”と言われ、国の天然記念物にも指定されている巨木があり、樹齢はなんと1200年ほどの佇まいは、実際に見るとその迫力に圧倒されてしまいます。
精進湖諏訪神社のもう一つ見所は、天井に描かれた百人一首です。一首ごとに様々な人物が描かれているので、こちらもかなり見応えがあります。
パノラマ台で富士山と富士五湖を一望するのもおすすめ
パノラマ台は、女性や子供の足でも1時間程度で登れ、精進湖と本栖湖の間にある標高1325mのパノラマ台もおすすめスポットです。
精進湖と本栖湖湖畔からはハイキングコース入口があるので、初心者でも迷うことなく登ることができます。
パノラマ台からは、本栖湖や精進湖、西湖、河口湖が見え、富士山と青木ヶ原樹海が一望できる景色には感動するでしょう。また、天気の良い日であれば、富士山の横から駿河湾が見え、北西部側には日本アルプスが望めるなどここでしか味わえない絶景に出会えます。
小さな湖なので後回しにされがちな精進湖ですが、実は魅力あるスポットがたくさんあります。是非一度足を運んでみてください。
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