奈良・平安の頃より始まっていた三嶋大社の例大祭
多くの登山者が富士山の山頂を目指す頃、富士山の麓では夏を彩るお祭りが催されます。
三島市最大のイベント“三島の夏祭り”は、伊豆の一宮である三嶋大社の例大祭に合わせて開催され、毎年8月15日~17日の3日間様々なイベントで賑わいます。
三嶋大社の例大祭の歴史は古く、五穀豊穣を願い奈良・平安の頃より始まっていたと言われています。
今も残る伝統芸能の「流鏑馬」
今も残る伝統芸能の「流鏑馬」は源頼朝公が戦勝を祈願して奉納した故事に因み、天下泰平・五穀豊穣を祈る神事です。
鋭い視線で的を捉え、駆け抜ける馬上から的を射抜く姿は圧巻です。
「富士の白雪ノーエ」と地元で知られた掛け声とともに踊る郷土芸能「農兵節」
こどもから大人まで楽しく踊れる三島サンバ
軽快なリズムでこどもから大人まで楽しく踊る三島サンバは地元の市民が参加し、祭を盛り上げます。
各地区の子供たちのしゃぎりも見事です。
夜に向けて、ジリジリと照りつける日差しの中徐々に祭への熱気が上がっていきます。
煙火が厄を払い、福を呼ぶ「手筒花火」
三島の夜は熱気に溢れています。
参拝客で賑わう境内に三島和太鼓の音が響き、当番町の山車が三嶋大社大鳥居の前に集い、各町個性豊かに競り合います。
「手筒花火」はその煙火が厄を払い、福を呼ぶと言われています。
高さ8mにもおよぶ巨大な火柱と、それに挑む姿は見事です。
様々なイベントを見ようと大勢の人で賑わう三島の街。
毎年夏に訪れるこの3日間、ぜひ来年は体験していただきたいです。
こちらでは富士山の麓、静岡県三島市の「三島の夏祭り」、山梨県富士吉田市の「吉田の火祭り」を2012年に取材したレポートをご紹介いたします。他には、これから秋・冬に行われるお祭りの情報も掲載しております。それぞれ趣向を凝らしたお祭りとなっておりますので、レポートを読んで気になった方は是非訪れてみてくださいね。