富士山麓の夏の終わりを告げる「吉田の火祭り」
富士山の山じまい、そして富士山麓の夏の終わりを告げる“吉田の火祭り” は毎年8月26日、27日に開催されます。
日本三大奇祭の一つに数えられ、国の重要無形民俗文化財にも指定されているこの祭り。
400年の歴史を持ち北口本宮冨士浅間神社と、境内にある諏訪神社の例祭で、神秘的な雰囲気を醸す境内と赤々と燃え上がる大松明の炎が印象的です。
境内の絢爛な本殿で行う神事で幕を開ける「祭り」
整然と並ぶ杉檜の巨木に光射す参道、荘厳な雰囲気を醸し出す本殿、歴史の厚みを感じさせる御神木。
この日の北口本宮冨士浅間神社の境内は富士山の大きなパワーを感じさせる神秘的な雰囲気と夏祭り特有の高揚感があいまってより一層魅力的です。
祭りは境内の絢爛な本殿で行う神事で幕を開けます。
祭りを支える14人の男の人たち
祭の準備と運営を取り仕切るのは、地元の男性から選ばれた14人の世話人。
伝統ある祭を支える人々は他にも大勢います。
二体の神輿を担ぐ勢子、富士山信仰の伝統を引き継ぐ御師、燃え上がる火の粉から町を守る消防団、浅間神社に携わる人々、地元の住民。
真っ赤に燃え上がる大松明以上に熱い思いを燃やす人々がいました。
赤く染まる夜空で富士山麓の夏の終わりを感じる
諏訪神社の「明神神輿」と富士山をかたどった「おやま神輿」が上吉田の街を練り歩き、御旅所に駆け込むと一気に祭の雰囲気が高まります。
神輿を担ぐ勢子の掛け声に太々神楽の音色、神輿を迎える歓声、大松明点火にあたり祝詞を読み上げる声。
金鳥居通り沿いに並ぶ70本余り、高さ3mの大松明に次々と火入れされ街を赤く染め、煌々と燃える松明の両脇を多くの人々が歩きます。
地元の人々は、高く燃え上がる炎の先に見える富士山の山じまいを思います。
松明の燃え盛る通りから一歩離れると静かで涼しい空気に包まれ、富士山麓の夏の終わりを肌で感じられます。
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イベント開催情報
■開催場所:山梨県富士吉田市
■開催期間:毎年8月26日、27日
■電話:0555-21-1000(ふじよしだ観光振興サービス)
■開催時間:
(吉田の火祭り)8/26 15:00~22:00
(大・花火大会)8/27 14:00~19:00
※開催時間等は変更する場合があります。
■アクセス:
(車)中央自動車道 河口湖I.Cより約10分。
(電車・バス)富士急行線 富士山駅下車。
※吉田の火祭りは広範囲にわたって行われる祭典のため、
到着地点は富士急行線 富士山駅としてあります
■臨時駐車場情報(2017年時点):
①吉田小学校(約100台収容)
②吉田西小学校(約200台収容)
③富士吉田市役所(約200台収容)
【2018/07時点の情報です】
こちらでは富士山の麓、静岡県三島市の「三島の夏祭り」、山梨県富士吉田市の「吉田の火祭り」を2012年に取材したレポートをご紹介いたします。他には、これから秋・冬に行われるお祭りの情報も掲載しております。それぞれ趣向を凝らしたお祭りとなっておりますので、レポートを読んで気になった方は是非訪れてみてくださいね。