「日本平」ってどんな場所?
「日本平」は、静岡県静岡市の駿河区と清水区の境界にある標高307mの丘陵地です。
その名前の由来は、「古事記」や「日本書紀」などで英雄として語り継がれている日本武尊(やまとたけるのみこと)が関係しているとのこと。
日本武尊は「日本平」で豪族に火を放たれ退路を断たれた際に、「天叢雲剣」(あめのむらくものつるぎ)で周囲の草を薙ぎ払い、火の向きを変えて豪族を倒したといわれています。
その後、有度山の高台から四方を見渡した、という伝説が残されていることから、有度山にある平らな土地を「日本平」と呼ぶようになったということです。
現在は日本観光地100選、国の名勝地、県立自然公園に指定されています。
「日本平」にあるふたつの展望台
山頂 吟望台
「日本平」の山頂・電波塔のすぐ近くに設けられた「吟望台」。
駿河湾から三保の松原、清水港、そして富士山と、360度の壮大なパノラマビューを楽しむことができます。
「日本平」でも最も高い展望台となっており、遠く伊豆半島まで見渡せる景色は、開放感たっぷりです。
この「日本平」の夜景は「日本夜景遺産」に認定されています。
日が完全に落ちる前、天気が良い日であれば、富士山のシルエットと共に夜景を眺めることもできます。
東展望台
メインの駐車場には、写真スポットとしても使われる「日本平」と書かれた石碑がおいてあります。
その近くにある展望台が「東展望台」です。
吟望台と同じく富士山と駿河湾を見渡すことができる他にも、工場やエスパルスドリームプラザの観覧車の夜景も見ることができます。
メインの散策路からは外れていますが、車でのアクセスが良いスポットとなっているので、是非訪れておきたいですね。
「日本平」へのアクセス方法
「静岡日本平パークウェイ」を利用する場合
「日本平」に行く一番簡単でわかりやすい道は、東名高速道路の日本平P.A近くから上る「静岡日本平パークウェイ」を利用する方法です。
以前は有料道路でしたが、現在は無料で通行できる道路となっています。
「静岡日本平パークウェイ」の途中には、レッサーパンダや白熊を間近で見ることができる「日本平動物園」があります。
「日本平動物園」に立ち寄って、夕方になるのを待ってから展望台へ行くのもいいですね。
「清水日本平パークウェイ」を利用する場合
「清水日本平パークウェイ」は、清水側から「日本平」に続く道路です。
先述の「静岡日本平パークウェイ」と名前は似ていますが、全く別の道路となっており、周囲の道路の中でも傾斜が一番緩やかで走りやすい道路となっています。
「日本平 さくら通り」を利用する場合
清水側から「日本平」に上るもうひとつの方法は、「日本平IAIスタジアム」の横から上る「日本平さくら通り」と呼ばれる道路です。
道幅が狭くカーブが多いため、運転に自信がある人に向いている道路です。
みかん畑や茶畑などを横目に、四季折々の自然を楽しみながら「日本平」山頂へと向かえます。
狭い道でも良いから景色を楽しみたいという方は、こちらの道がおすすめです。