ハイキングに臨む際に、入念な準備をしましょう
ハイキングは年間を通して楽しめるのが魅力ですが、春夏秋冬の季節ごとに持ち物や服装の準備が必要です。
ハイキングの三大用具をチェックしましょう
自然の中を歩くハイキングは、誰でも気軽に楽しめるスポーツですが、街中のランニングやウォーキングと違い、標高の高い場所や、未舗装路を歩くことが多く、ハイキングに合わせた用具が必要となります。ハイキングの三大用具とは、ハイキングに出発する上で必ず揃えて欲しいアイテムになります。事前にチェックをし、ハイキングを楽しみましょう。
三大用具1:登山靴
靴は、街中で使用するスニーカーではなく、必ず登山靴(トレッキングシューズ)を選びましょう。自然の中を歩くハイキングは、未舗装路を歩くことが多く、スニーカーでは疲れがたまりやすく、また濡れた岩などや木道で滑りやすいため、怪我をする確率が高くなってしまいます。ハイキングの中で大切なことは、山の中を安全に快適に歩けるようにすることです。登山靴は登山専用店で必ず試履をし、自分のサイズを確かめてから選びましょう。
※登山靴は、行く場所によってカットの高さ・ソールなどが変わります。事前に登る山を確認した上で登山靴(トレッキングシューズ)を選びましょう。
※足の疲れを軽減するため、通常よりも生地の厚い登山用靴下も一緒に選ぶことを推奨します。
三大用具2:ザック(リュックサック)
ザックは背負いやすく疲れにくいように設計されている、登山用のものをおすすめします。また、背負い方もショルダーベルトをだらりと長くする背負い方では疲れます。また、基本的には軽いものを下に、重いものを上にパッキングするのがベストです。ザックのサイズについては、日帰りの荷物の少ない登山では20リットル前後のザック。それより荷物が増える登山では25~30リットルくらいのものを目安に選びましょう。防水のザックカバーもあると便利です。
三大用具3:雨具
山の天気は変わりやすいため、たとえ天気予報が晴れであっても、必ず雨具は持って行きましょう。登山・ハイキングのレインウェアは、ジャケット・パンツが別れたセパレートタイプのものが適しています。レインコートやポンチョは、風にあおられやすく危険なため選ぶことは避けましょう。また、レインウェアの素材は、防水性と透湿性に優れたゴアテックスをオススメします。折りたたみ傘もあると便利です。
春のハイキングの服装について
春のハイキングでは、向かう場所によって寒暖の差が大きく、日陰では雪がまだ残っている部分もあるため、登山・ハイキング初心者の方は1,000m前後の低山のハイキングをオススメします。
また、春(3月〜5月)は晴天で暖かい日でも早朝や夕方には気温が一桁台まで下がることもあり、薄着でハイキングへ向かうことは危険です。防寒着をお忘れなく。
快適で楽しいハイキングができるように適切な服装を選び、レイヤリング(重ね着)を考えて選びましょう。
服装は化学繊維のものを選びましょう
ハイキングは長時間歩くスポーツでありその間に多くの汗を流すため、透湿性のない綿素材を着用することは、体を汗で冷やしてしまうため絶対に避けましょう。(靴下についても同様です。)肌着は汗冷えをしないよう乾きやすい化繊素材のもの、秋の肌寒くなる時期はウール素材のアンダーウェアもおすすめです。
春のハイキングの服装・レイヤリング(重ね着)について
登山・ハイキングでは以下の服装を用意しましょう。
トップス
トップスは体温調節が適切に行えるよう、レイヤリング(重ね着)の準備が必要です。
ベースレイヤー(アンダーウェア・肌着)・ミドルレイヤー(中間着)・シェルレイヤー(アウター)の3つを用意しましょう。
ベースレイヤー:
ベースレーヤーは、皮膚に一番近い衣服(アンダーウェア・肌着)のことを指します。
春のハイキングは、日差しが強い日中は汗を効率的に吸収し、冷え込む早朝や夕方は保温性が必要になります。長袖で中厚手のウールや吸汗性や保温性が高い化繊のものをオススメします。
ミドルレイヤー:
ミドルレイヤーは、ベースレイヤーの次に着用するものです。フリースかインナーダウンが定番です。フリースはアウターにもインナーにも用途が広く、軽く、保温力も吸汗拡散性にも優れている登山の服装に最適な素材になります。それ以外の中間着は定番のチェックのシャツがあります。化繊の薄手のものやウールの厚手のものがあり、気軽に扱え温度調節もできるためオススメです。アウターも着用することに備えて、厚い生地素材ではなく薄めのものを選ぶことをオススメします。
シェルレイヤー:
シェルレイヤーは、アウターとも呼び、文字通り身体全体を覆う「殻」のように、雨・風・雪などあらゆる天候による外部変化から身を守る衣服を指しますが、防寒着とは違います。春のハイキングには、適度なストレッチ性と保温性、通気性、撥水性を持つソフトシェルがおすすめです。
※ソフトシェルの注意点
ソフトシェルは完全防水ではないものが多いので、天気が悪い日のハイキングでの着用は避け、レインウェアを着用してください。