その高さ6~7mと、高所恐怖症じゃなくとも少し足がすくむようなステージになっています。
スタッフに「一度スタートしたら絶対に戻れません。気をつけてください」と入念に言われた意味がわかりました。


「風が強くてめちゃめちゃ揺れる~!! 助けてくれ~!!」

ワーワーと叫びながらステージをクリアしていったんですが、思わず「ごはんですよ」のおじさんみたいな顔になる光景が目に飛び込んできました。

わー!!
ドンキーコングみたいな激ムズステージだ!!

「いい加減にしてくれ~!!」

プルプルプルプル…

この手のアトラクションが得意な彼でも、初級ステージを終えてこの有り様…。
途中で引き戻せないという設定が絶妙なんでしょう。
テレビでおなじみの「SASUKE」みたいなコースもあるようなので、この手のアトラクションが好きな人は熱海港始発のフェリーに乗って挑んでみてはいかがでしょうか。

こちらの女子大生二人は、黄色い声をあげながらも初級、中級コースと難なくクリアして「楽しかったです!」と言い残して、颯爽と元々の目的であるランニング(ちょうどいいコースがある)に戻っていきました。
あれ…? 人によって印象が全然違う…?
初島の歴史を取材してみた

ここまでは初島のリゾート的な魅力を取り上げてきましたが、冒頭で触れた通りに小さい島ながら人口243人が普通に暮らしている土地でもあります。
歴史上、41戸しか住むことを許されていないーーその理由も正直気になっていました。

島の反対側はご覧のとおり、民家がやけに密集しています。
いくら狭い島とはいえ、ここまでギッチギチに家が建てられてるのはなぜだろう…。

そこで、たまたま道を歩いていた島在住のお婆ちゃんに声をかけてみました。

「初島の歴史について取材してるんですけど、お話聞いてもいいですか?」

「いいよー!」

「元気ですねぇ。この島で生まれ育ったんですか?」

「そうだよ。初島で生まれ育って77年。戦争もこの島で経験したからねぇ」

「島の生き字引きだ! 早速お聞きしたいんですけど、民家や民宿が密集しているのはなぜなんですか?」

「ああ~。二つ理由があってね。小さい島だから海風が強いでしょう? 隣り合わせて民家を建てることで海風を防げるわけ。もちろん家によって影響は変わるんだけどね。島自体も海風を避けるために、海岸沿いに松の木を植えてるのよ~」

「なるほど! 松の木がやけに多いのはそのためだったんだ」


「もう一つはね、そもそも水道やガスがこのあたりまでしか引かれていないのよ。だから密集してるの」
「どう? 怖いの?」