小銭入れ
山小屋のトイレは有料です。事前に100円玉を10枚くらい用意しておき、小銭入れに入れておくと便利です。お札と小銭を分けて持つのがポイントです。
テーピングテープ
テーピングテープと絆創膏だけは救急セットとして持ち歩くといいでしょう。テーピングは靴のソールが剥がれてしまったときの救急処置にも使えます。
ウェットティッシュ
富士山には洗面用の水がありません。汗をふいたり日焼け止めを落としたりするには、ウェットティッシュを持参しましょう。
ヘルメットとマスク&ゴーグル
晴れた日に下山するときなど砂埃がまうので、マスクとゴーグルが役立ちます。最近ではヘルメット着用を薦めています。万が一の落石や転倒、また突発的な噴火の際には、目や頭部を保護し、火山灰を吸い込まないようにマスクはとても重要なアイテムです。ヘルメットはあごひもをしっかり結び、スタイリッシュに被りましょう。
登山装備は正しく使おう
どんなに素晴らしい登山用具を購入しても使い方を知らなかったり、間違った使い方をすれば、十分に機能を発揮できないばかりか、かえって疲れたり、足を痛めたりすることもあります。さあ、正しい使い方でスタイリッシュに登りましょう。
ザックの正しいパッキングと背負い方
体力の消耗、疲労に大きく影響するのがザックのパッキングと背負い方です。パッキングは基本的には軽く山小屋に着くまで使わないダウンなどの防寒具を底部に、重い物は体に近い位置に、そして頻繁に取り出すものを上に載せます。街で見かけるように、ショルダーベルトを長くして低い位置で背負うのは、重心が低くなり重たく感じます。ショルダーベルト、ヒップベルトをしっかり調節して、背中にぴったりくっつけるようにするのが軽くて歩きやすい背負い方です。
登山靴の正しい選び方
富士山では「スニーカーを履いて軽快に」とはいきません。ゴツゴツした岩礫の上を歩くので、底にしっかりとしたソールがある靴を選びましょう。また、急な下りでも靴の中で足が動かないようしっかり締まり、足を挫かないように高い位置まで固定できるミッドタイプのトレッキングシューズがお薦めです。新しい靴を購入した時は、富士山に登る前に試し履きをしておきましょう。
雨具は上下別々のものを
晴れていても必ず持って行かなければならないのが雨具です。山では雨ばかりではなく防寒、防風にも役立ちます。裾が空いているビニールポンチョや傘などは、風の強い富士山では役に立ちません。登山専門店などで販売している透湿性と防水性に優れた素材を採用している雨具をおすすめします。
登山の基本は長袖長ズボン
真夏の暑いときはTシャツ、短パンでも歩けますが、登山の基本は長袖、長ズボンです。肌を露出しないことが日焼けの防止や怪我の予防になります。登山中は頻繁に温度調整をするため、脱いだり着たりがしやすいものがおすすめです。またアンダーは吸汗性、速乾性に優れた素材を選びましょう。