富士山登山は山小屋での休憩がポイント!

富士山の山頂を目指したとき、五合目、六合目のときとは違いどんどんと難所も多くなりはじめる七合目、八合目。
そのため、富士山の南から登る富士宮口ルート、須走・吉田口ルートともに山頂を目指し、富士山の御来光を見たい人にとって重要な休憩ポイントとなるのが、七合目から八合目です。
ここでの休憩がこの先の登山を左右すると行っても過言ではありません!
ちなみに、登山シーズンは多くの登山客が訪れるので、先に電話で山小屋に予約を入れておくのもベターです。
上手に活用したい各登山ルートの山小屋
吉田口ルートでは、七合目まで富士スバルライン五合目より約2時間。
七合目から八合目山小屋まで約1時間40分から2時間、さらに1時間20分ほどで本八合目です。
富士宮口ルートだと、六合目から新七合目まで約1時間、さらに50分で元祖七合目、40分で八合目となります。
ここは疲れも出始める頃です。
六合目、七合目、八合目…とどのコースもそれぞれ山小屋がありますので、計画的に休憩して自分の体調と向き合うことが大切です。
圧巻!八合目からの景色

吉田口ルートでは、七合目から八合目の山小屋までは約1時間40分から2時間となります。
富士山本八合目は吉田口、須走口との分岐点で、山頂までは約1時間30分という地点に位置します。
八合目到着後に富士山から眼下に見る一円の景色は、自分の登ってきた距離を再確認できる感動のシーンです。
夕方の到着なら、富士宮口ルートの夕陽、吉田口ルートの夕暮れの影富士、どちらも息をのむ絶景で、疲れも一瞬吹き飛んでしまうほどです。
七合目から八合目は標高が3,000mを超え、このあたりは高山病にかかる人も多くなる地点でもあります。
ゆっくりなペース配分、深く呼吸を行うなど、高山病の予防を心がけながら登山しましょう。
この地点での休憩がとても重要です。
しっかり休んで富士山のてっぺんを目指しましょう!
日本最高峰登頂証明の発行がある!
須走・吉田口ルート本八合目にある山小屋トモエ館では日本最高峰登頂証明を発行しています。
山頂を目指した記念になる証明書は、発行料が100円というのもうれしいです!
本八合目にあるトモエ館は登山道と下山道の分岐点に位置しています。
日本最高峰登頂証明書については本八合目トモエ館の売店にておたずね下さい。
御来光を目指す上でのスケジュール設定

富士山登山道の七合目(2,740m)、本八合目(3,400m)には山小屋があります。
ここまでの疲れを一旦リセットして、この後の登山に備えるために山小屋を上手に活用しましょう。
上手な休憩のとり方や、時間設定は富士山登山の重要課題です。
①御来光なら山小屋に1泊2日がおすすめです
富士山の御来光を目的に山頂へ目指すなら、八合目の山小屋に宿泊するのをおすすめします。
須走・吉田口ルートでは、翌朝目指す九合目に「胸突き八丁」と呼ばれる急な坂があるので、八合目はしっかり休憩したいポイントです。
但し、八合目は相部屋のみ、個室がない場合もあります。
混雑時は七合目のほうが比較的予約も取りやすいようです。
夜間登山でも大丈夫という場合には、七合目の山小屋の方が個室の予約なども検討の価値大です。
②山小屋の設備は必要最小限
山小屋は富士山登山のサポート的な設備、必要最低限の設備です。
水も富士山ではとても貴重になるため、利用には料金がかかったり、山小屋で水の補給はできません(ペットボトルの販売はあります)。
混雑時には夕食も到着順に玉突き状態、仮眠スペースも布団がぎっしり、約1畳に2名ほどが寝れるようにしている山小屋が多いようです。
到着時には既に仮眠をとっている人もいるかもしれません。
大きな声で話をしない、省スペースで手短に手際よく荷物を整理する、アルコールは控えるなど山小屋でのルールを守って利用しましょう。
山小屋上手に活用する方法

登山者にとって、山小屋は富士山登山を目的とした休憩・宿泊施設のため、必要以上なものはありませんが、山小屋をうまく利用すれば、山頂までの登下山道は荷物を預けて往復できます。
山頂までの登山では体力を更に消耗しますので、ここで荷物を預けられれば、山頂までの往復も身軽で少しでも体力の温存ができます。
そして翌朝は御来光、早朝の雲海など、富士山を目指したら胸に、シャッターに収めたいシーンが待っています。
山頂までは混雑あり、難所あり?!
八合目から頂上までの登山時間は約1時間30分~2時間です。
七合目山小屋からだと頂上まで約4時間30分ほどかかります。
晴れていれば駿河湾を一望でき、夕陽も眺められる富士宮口ルートですが、南斜面からの登山のため、御来光となると山頂に出るまで見ることができません。
途中の体力が予定通り進むとも限りません。
山頂までの時間の計算は吉田口ルートよりは少し余裕をもつと良いでしょう。
吉田口ルートと須走口ルートは八合目で合流するため、そこから先は混雑も予測されます。
また、八合目からは滑りやすい小石の斜面もあり、先の九合目からは岩場が増えるため、須走・吉田口ルートの八合目から山頂までは難所でもあります。
自分の体力や経験とよく相談して、七合目宿泊で夜間登山にするか、八合目宿泊で2日目の山頂までの距離を短くするか計画を立てましょう。
富士登山初心者であれば、山小屋に宿泊するツアーもおすすめ
難所ともいわれる富士山の八合目から山頂まで。
初心者が御来光を目指すのであれば、選任ガイドつきの山小屋宿泊プランを利用するのもおすすめです。
本八合目に宿泊してAM2:00頃に出発して山頂での御来光を見ることができます。
また、自分のペースで登山する場合にも個人フリーの登山プランもあります。
山小屋は予約が取りづらい時期なども、宿泊プランなら山小屋の利用が確保されているというメリットもあります。基本は有人小屋です。宿泊の他に、避難小屋としても利用されるケースもあります。
本八合目トモエ館

本八合目にある山小屋トモエ館は、登山・下山ルートの分岐点の位置に所在しています。
江戸時代初期にはすでに山小屋として営んでいたという記録があるそうで、昔から御来光を目指す登山者の休憩場所となっているようです。
1泊2日の登山では、五合目を午後一番には出発して17時には到着というのが一般的です。
山小屋の宿泊者からは八合目からの夜景がきれい、星が降ってくるようだと評判ですので、夜の景色も楽しみのひとつです。
夕食はカレーライスなどが出されます。
八合目で宿泊する登山客からは温かい食事ができることが嬉しいという声が多いようです。
他にも、中華丼、山菜ラーメン、肉うどん、おでん、おしるこ、スープのようなメニューも販売されています。
朝食はお弁当のため、山頂へ持っていく人、下山後に食べるという人などさまざまです。
トモエ館は登山・下山ルートの分岐点にあるため、宿泊すると翌朝は山小屋に荷物を預けて登頂を目指すことができるのでとても便利です。
トイレは富士山では珍しく、水洗のため清潔に保たれています。
利用には宿泊者は1回100円(宿泊者以外は200円)がかかります。
富士山登山では、水が貴重なため利用には料金がかかります。
登山をする場合には、困ることがないように小銭を準備していきましょう。
山小屋では個室を除く宿泊以外は相部屋となります。
本八合目には個室はなく、相部屋は到着した順に案内されます。
個室が希望の場合は七合目がおすすめです。