混雑を避けて、安全・快適な富士山へ

富士山を登頂する上で、快適に富士登山するためには前もって混雑する時間帯や日程、登山ルートを把握し、適切な登山計画を立てておくことが重要です。今回は、計画を立てる上でも役に立つ「富士山混雑カレンダー」、「ルート別 富士山混雑イメージ」をご用意しました。みなさまの登山にぜひお役立てください。
混雑日を避ける「2019 富士山混雑カレンダー」

7月上旬に開山日を迎えたのち、梅雨明けの7月下旬から登山者が増え始め、週末と祝日、8月のお盆に特に集中する傾向があります。上記のカレンダーの、「特に混雑」とする日には、山小屋は人であふれ、ご来光の山頂直下の登山道では、渋滞で思うように進めないこともあります。混雑しない平日に計画を立てることで、山小屋ではより快適に過ごせて、登山道でも自分のペースで安全に歩けます。
混雑するのは日が登る直前の時間帯

深夜の真っ暗な時間から歩き出し、山頂でご来光を目指す人が多いため、朝3時ごろから5時ごろの八合目から上がもっとも混雑し、渋滞が発生します。ただし、混雑する時間と場所は限られているため、時間をずらして計画することで、混雑は避けられます。吉田ルート・御殿場ルートなら、いたるところからご来光が見えるので、山小屋でゆっくりご来光を見た後に山頂を目指せば、より安全・快適な登山が可能です。
混雑時間を避ける「混雑状況イメージマップ」

富士登山にあたっては、毎年数多くの登山客がいる関係で、その日の気温やルート、天候によりますが、特定の時間帯で他の登山客と時間帯が重なってしまい、登山道が混雑することも珍しくありません。みなさんが計画している登山の時間帯や登山ルートで、どのあたりが混雑しそうか、登山前に想定しておきましょう。
①吉田ルート

山小屋が多く、初心者向けとされています。登山者数ももっとも多く、どこからでもご来光が見られます。日の出前の八合目から上が大変混雑します。
②須走ルート

緑の多いルートです。森林地帯を抜けると、どこからでもご来光が見えます。吉田ルートが本八合目で合流しますが、それまでは混雑しないとされています。
③御殿場ルート

距離が長く、山小屋が少ないことから、経験者向けとされているルートです。どの時間でも混雑せず、ルート上であればどこからでもご来光が見られます。
④富士宮ルート

登山口の標高が高い最短ルートとして、登山初心者の人も多いことで知られています。南側のルートのため、ご来光が見えるのは新七合目から上です。登下山道が同じため、日の出前後の山頂直下は混雑しますが、それ以外はほとんど混雑しません。