オートキャンプってどういうもの?

自然を満喫しながら、楽しく過ごすキャンプ。その醍醐味は、テントを張って、たき火を囲み、森や水辺の気配を感じながら日常から解き放たれるひと時でしょう。そんなキャンプをより手軽にできるのが、オートキャンプです。
テントを張る場所まで車で行けるキャンプスタイル
一般的なキャンプは、車を置く駐車場からテントなどを設営するキャンプフィールドまで、重たい道具や荷物を運ばなければなりません。ですが、オートキャンプはその点、自分たちがテントを張るフィールドまで直接車で行くことができるキャンプスタイルです。テントの近くに駐車することができるので、荷物の運び入れもしやすいのです。
オートキャンプ場は、広い敷地内には水洗トイレや温水シャワーが完備されていたり、テントを設営するフィールド内に電源が設置されていたり、思いのほか快適に過ごすことができるのです。なかには、敷地内にコテージやバンガローなどの宿泊施設を併設しているところもあります。
オートキャンプの注意点は?
自然のなかで開放的な気分に浸れるオートキャンプですが、何でもやっていいというわけではありません。周囲に対するマナーを心得ておきたいものです。
1.勝手に隣のサイトに入るのはNG
周囲には、オートキャンプをする他のグループもいます。隣のサイトは、いわば、隣の家の敷地のようなもので、勝手に立ち入ったり、通り抜けたりしてはいけません。これは、キャンパーにとってお互いに快適なキャンプをするためのマナーです。
2.夜、光と音が漏れるのを防ぐ
キャンプの場合、光や音を遮るのはテントの生地のみ。すぐ近くにオートキャンプをしている他のグループがいますので、自分たちの声や音、あるいは光が周囲に迷惑をかけていないかを考えて行動しましょう。夜や朝の時間は常識的な範囲内で。
3.テントのそばでたき火はNG
テントのそばでたき火をしていて、万が一、火の粉が飛んでしまうと、周囲のテントに穴があいてしまうこともあり、事故やトラブルの原因になりかねません。たき火は周囲との距離を確認してからはじめましょう。
4.子どもの行動に気をつけて
オートキャンプ場は、それぞれのサイトに車が駐車しています。小さな子どもを連れた家族ならば、目の届くところで遊ばせるなど、子どもたちが飛び出さないように注意しましょう。刃物や火を使う時も、子どもたちが簡単に触らないように留意します。
5.ペットは専用サイト以外ではリールを
ドッグランを備えたり、フェンスで囲まれた専用サイト内では、リードをはずしてペットと一緒に過ごせるオートキャンプ場も増えています。けれども、キャンプに来ている人のなかには、動物を怖がる人もいるかもしれません。専用サイト以外では必ず、リールを着けておきましょう。
オートキャンプで最低限必要な道具をご紹介

オートキャンプをはじめるには、テントを張って、寝袋を用意して…と、それなりの道具も必要です。どんなものを揃えたらいいのでしょうか。
いきなり道具を買い揃えるのは難しいというビギナーなら、オートキャンプ場によっては、テントやタープ、寝袋やマット、調理器具などをレンタルできるところもあります。まずはレンタルで使い勝手を体験してみてから揃えるのもいいでしょう。ここではまず、オートキャンプに必要な道具にどんなものがあるのか、その代表する道具をご紹介します。
オートキャンプで使うのはどんな道具?
アウトドアショップには、機能的なキャンプ用の道具が豊富に揃っています。オートキャンプで使う道具の特長は、丸めたり、重ねたりしてコンパクトに収納でき、耐久性もあることです。
その代表は、テントとタープ、寝袋やマット、シートなどや、明かりとなるランタンや調理用具など。雨具や防寒着も忘れずに。
こうしたオートキャンプで使う道具は、その特性を生かして、例えば、アウトドアウェアをタウンウェアとして着用したり、停電などの非常時にランタンを使ったりと、日常の思わぬところで使うことができるかもしれません。
持ち物リストをつくってみる
「何を持って行ったらいいのか…」と悩んでしまう時には、持ち物リストをつくるといいでしょう。車に積める量には制限もありますし、現地でレンタルできるものもあります。キャンプの季節や目的、人数などに合わせて、その都度、オリジナルのリストをつくってみてはいかがでしょう。
<オートキャンプ持ち物リストの例>
キャンプ道具:テント(ペグ、ハンマー)、タープ、マット、シート、寝袋、テーブル、チェア、ランタン、ランタン用燃料、予備電池など
調理用具:コンロ、鍋、調理器具、食器など
衣類:雨具、軍手、帽子、防寒具
その他:虫よけ、救急用具など