【223 Dream Project】登って叶える部門 綾香さん＜実践編（後編）＞

予定より約2時間遅れの21時ごろ、仮眠予定の山小屋「トモエ館」に到着しました。
本八合目の終盤地点にあるトモエ館では、ハンバーグカレーを食べ、早々に仮眠することになりました。
ここまで重い荷物を1人で運んできた成さんも、ひと時の休息になったはずです。
綾香さんもそんな成さんをいたわり、肩を揉むなどマッサージをしている姿が見られました。

日付が変わって8月2日の午前3時、一同は再び登山を再開しました。
外気温はすっかり下がり、吐く息が白くなっているのが分かります。
トモエ館を後にする前に防寒着を着込んでおいて正解でした。

まもなく頂上というタイミングで、ご来光を眺めることができました。
予報では雨だった天気も、幸いなことにずっと晴れまたは曇りの状態が続き、安定していました。

5時30分ごろ、ついに頂上に到着です。
成さんの表情からは、達成感がでているとともに、目には少し涙が見えました。

その後2人は休む間もなく、すぐに着付けに取り掛かりました。
挙式開始の8時に間に合わせるため、ブライダルスタッフとともに挙式をする久須志神社の中へと入っていきました。

予定よりやや遅れ、8時30分ごろ、ついに山頂結婚式が執り行われました。
入場・着席の後、祓詞（はらいことば）、斎主祝詞奏上、誓盃、誓詩奏上、新郎新婦玉串拝礼、指輪の儀が次第の通り行われ、久須志神社を訪れた登山客からは祝福の声が聞かれました。

挙式終了後、綾香さんにうれしいサプライズがありました。
何と昨年働いていた山小屋の仲間が多くの寄せ書きを持ってお祝いに来てくれたのです。
登山中も何人か山小屋仲間に出会う機会があり、綾香さんの人望の厚さを感じられました。

綾香さんに寄せ書きのサプライズ

記念撮影のため神社の外に出ると、ここでも多くの登山客から撮影を求められ、ちょっとした記念撮影会が始まりました。
成さんも綾香さんも快く応じ、多くの人に祝福され、とても幸せそうな笑顔を見せていました。

ここでフジヤマNAVI編集部から2人にプレゼントが手渡されました。
ハイランドリゾート ホテル＆スパのシェフがこの日のために特別に作ってくれた「富士山バウム」です。

しばらく山頂で休憩を経て、いよいよ下山のときが来ました。
再び成さんは衣装を担ぎ、いざ下山を開始です。