①忍野八海&忍野村
澄み切った水と富士山のハーモニーを撮る
忍野八海は、富士山に降り積もった雪解け水が地下にしみ込み、約20年の歳月をかけてろ過されてできた8つの池からなります。
その澄み切った水は、水質や水量、保全状態が評価され、昭和60年に名水百選に選定されたほどです。
四季折々の富士山をバックに幻想的な忍野八海を撮影するのはいかがでしょう。
忍野村の風景を前に富士山を撮ると、富士山もまた違った表情を見せるかもしれません。
撮影のポイント
富士山と一緒に何かを写すときは、バランスを考えて撮ってみましょう。
花が綺麗だったら前面に配置して、富士山を写真の上3分の1くらいになるように構成すると、イメージの違う富士山を撮ることができます。
山頂を写真の真ん中ではなく、少しずらしてみるのも、テクニックのうちのひとつです。
忍野八海へのアクセス
②フジヤマミュージアム&河口湖
絵画から写真に使える構図と被写体の選び方を学ぶ
フジヤマミュージアムでは、約50年にわたって収集した富士山の絵画を展示しています。
近現代の画家が独自の視点でとらえた富士山作品を見ることができ、絵画と同じ場所に写真を撮りに出かけたり、構図や被写体の選び方の参考になったりと、写真愛好家にも学ぶものは多いでしょう。
周辺にある河口湖は、四季折々の風景が楽しめます。
湖畔の町並みの明かりが湖面に反射しているところを撮影するのもいいでしょう。
撮影のポイント
デジタルカメラは、夕焼けなどの微妙な色合いも、美しく撮影することができます。
夕暮れの撮影は光が少ないため、撮影に必要な光が足りず、カメラがシャッターを切るまで時間がかかります。
そのため、手ぶれを起こしやすくなるので、三脚を使うか、台の上に固定するなどして撮影しましょう。
フジヤマミュージアムへのアクセス
③富岳氷穴・鳴沢氷穴&西湖
一年中氷で覆われる洞窟で神秘的な一枚を撮る
富岳風穴は青木ヶ原樹海の中にある総延長201メートルにも及ぶ横穴式洞窟です。
中は一年中ひんやりとして、夏でも溶けない氷柱や、溶岩棚を見ることができます。
鳴沢氷穴は青木ヶ原樹海の東の入り口にあるトンネル式の洞窟です。
一年中氷で覆われている洞窟内は氷の池や氷柱などが見られます。
どちらも神秘的な一枚を撮ることができるでしょう。
少し離れた西湖野鳥の森公園で開催される樹氷祭りでは、氷と富士山を一緒に撮ることができます。
撮影のポイント
雪や氷などを自然な白さで撮影するときは、露出補正をプラスにしましょう。
そのまま撮ってしまうとカメラは雪の白さを「明るい」と判断し、自動的にグレーに補正してしまいます。
最近ではコンパクトカメラで露出補正ができるものもあるので、活用しましょう。
富岳氷穴・鳴沢氷穴へのアクセス