Q14:高山病が心配です
A14:高山病は誰にでも発症する可能性があります。山に慣れている人でも、体調がすぐれないと発症してしまうこともあります。高山病にならないためには、体調を整えてから登山をすること、5合目で30分以上過ごし高度に慣れてから出発することが大切です。寝不足のまま歩くのは厳禁です。頭痛がしてきたとか吐き気がするなど高山病と思われる症状が出てきてしまったら、なるべく早く下山しましょう。
Q15:夜中に歩いても大丈夫?
A15:できれば日中、明るいうちに歩くことが理想的です。山小屋には夕食の時間までに到着して、仮眠して明け方に出発するのが体には一番いいでしょう。ご来光を見るためには、まだ暗いうちから歩き出さなければならないので、懐中電灯やヘッドランプは必携です。稀に真夜中に山小屋に到着する人を見かけますが、ほかの登山者の迷惑にならないように配慮しましょう。
Q16:途中で具合が悪くなってしまったら?
A16:吐き気や頭痛などは高山病の初期症状です。少し休んでも治らない場合は、勇気ある決断(つまり下山のこと)も必要です。怪我や病気の場合は救護所で診てもらうこともできます。救護所は吉田ルートと富士宮ルートにありますので、不安な方はこのどちらかのルートで登るようにしましょう。前日までに体調を整え、登山当日に無理をしないことも大切です。
Q17:途中に水はありますか?
A17:富士山では山小屋や売店でペットボトルの飲料を購入することができます。ただし下山道には山小屋や売店が少ないため、水がなくなってしまう可能性があるのは下山のほうです。山頂から下山する際に、水筒の中の水を確認しましょう。下りにかかる時間はかなり個人差があります。下りにあまり自信がない人は、多めの水を用意しておきましょう。
Q18:道に迷うことはありますか?
A18:富士山の登山道は他の山岳地帯の登山道と比べると分かりやすく、道に迷う心配は少ないと言えます。しかし主な登山道が4つあるため、予定していたルートとは違うルートを下ってしまう「道間違い」は多発しています。
4つのルートの道標はそれぞれ色が決まっており、吉田ルート=黄色、須走ルート=赤、御殿場ルート=緑、富士宮ルート=青で統一されています。道標の色も確認しながら進みましょう。
道間違いが一番多いのは、下山道の吉田ルートと須走ルートの分岐点です。八合目の下江戸屋で吉田ルートと須走ルートが分かれますので、よく注意して下山しましょう。