八海とうふ「浅野食品」の豆腐づくり
富士山の麓で、代々とうふを作り続けている浅野食品。
忍野八海の名水を使い、昔から受け継がれる伝統的な製法で作られる八海とうふは地元の家庭だけでなく、首都圏でもお土産として人気です。
そのこだわりの豆腐の中から今回紹介するのは富士山豆腐。
作り手の浅野さんが豆腐にかける想いを伺ってきました。
「富士の名水」「100%国産大豆」「にがり」この3つの素材と長年受け継いできた伝統的製法でこだわりの豆腐づくりをします。
店頭には、八海とうふ、おぼろとうふ、ざるとうふ、胡麻とうふ、油揚げなど多くの種類の豆腐が並び、地元の主婦に愛されています。
「浅野食品」4代目浅野典之さんの一番やりがいを感じる瞬間
「浅野食品」4代目として豆腐作りに励んでいるのが、今回インタビューした浅野典之さんです。
4代目として看板を背負う立場について質問すると「代々大切にしてきた豆腐の製造方法や素材など、伝統的なこだわりを守っていく一方、世の中の需要に合わせて変化していかなければならないこともある」とのこと。
一番やりがいを感じる瞬間は、やはり豆腐を購入して頂いたお客様の「おいしい」という一言だそうです。
「富士山豆腐」は思わず手に取りたくなるかたち
浅野さんの自慢の豆腐の中でも最近注目されているのが「富士山豆腐」です。
豆腐の白と黒ゴマの黒を重ね合わせる、シンプルなデザインで富士山のかたちを表現していますが、商品化に至るまでには浅野さんの徹底したこだわりと多くの苦労があったのだそうです。
富士山豆腐の誕生 形と製造
浅野さんは、商品のパッケージが富士山である、ということだけではなく、あくまでも中身の豆腐のかたちにこだわり、食卓に富士山の形をした豆腐が並ぶ、ということにこだわりました。
開発当初は、容器から豆腐を取り出す際にどうしても、富士山の形が崩れてしまう問題がありましたが、どのようにして富士山の形をきれいに保ったままお皿に出すか、試行錯誤を重ね、ほんのひと工夫が問題解決につながりました。
残念ながら、そのほんのひと工夫、は企業秘密だそうです。
また、製造は一つ一つ手作業で行うため、富士山の雪の部分のバランスがそれぞれ異なり、一つ一つ個性を持った富士山豆腐が生まれることとなりました。
富士山豆腐の誕生 味
富士山の形にこだわったのはもちろんのこと豆腐店として「味」も譲れない重要な要素でした。
山と雪のそれぞれをどんな味で表現すべきか、2種類の豆腐はどれぐらいのバランスが良いのか、硬さや口当たりはどうすべきか検討を重ねましたが、浅野さんの結論は、雪の部分に黒ゴマを使うことで、軽やかな黒ゴマと大豆の甘みが味を引き立てあうというものでした。
富士山豆腐の誕生 富士山豆腐に込められた想い
富士山豆腐製造に至った背景には、
「自分にとって富士山は存在していて当たり前の山。富士山に離れたところに暮らすお客様にも、自宅に居ながら富士山を日常に感じてほしい、富士山を持ち帰って欲しい 」
という浅野さんの思いがありました。
世界遺産登録前の2012年から製造している富士山豆腐は、世界遺産登録の記念として、だけではなく、心に富士山を届けてくれる商品なんですね。
富士山と一緒に育った浅野さんオススメの「二十曲峠」
幼い頃から富士山と一緒に育ち、富士山が生活の一部として当たり前に存在する、という浅野さん。
その浅野さんがお勧めする富士山の絶景スポットは「二十曲峠」です。
観光客も多く訪れる「二十曲峠」ですが、桜の木や紅葉と共に眺める富士山は素晴らしく、自信を持っておすすめしたお気に入りのスポットだそうです。
浅野さんの手作り豆腐と、豆腐にかける想い、そして購入するお客様が富士山を通じて繋がっています。
忍野方面に出かけるときは、ぜひ二十曲峠まだ足を延ばし、富士山豆腐をお土産にしてみてはいかがでしょうか。
二十曲峠
交通アクセス: 富士急行線富士吉田駅→バス40分天狗社下
下車→徒歩40分
駐車場: 有(普通車15台)
店舗情報
忍野 八海とうふ 浅野食品
所在地: 山梨県南都留郡忍野村内野537-4
TEL: 0555-84-3029
交通アクセス: 富士急行線富士山駅からふじっ湖号25分、承天寺バス停下車すぐ
駐車場: 有
ご紹介するのは、ケーキ、クッキー、石鹸など、お土産の定番物や、あっと驚く隠し富士山Tシャツ、食卓に彩りを添えるおとうふ、美味しい地産の桜えび、しらすです。 ご近所、友人に配っても良し、ご自分で旅の思い出にお持ち帰るのも良し、「おもちかえり富士山」で日常にプラス富士山してみませんか。