「ほうとう」ってどんな料理?
ほうとうとは、小麦でできた麺をたっぷりの野菜と一緒に煮込んだものです。
麺は小麦を素手で練ったものを伸ばして、折り畳んでからざっくりと切りきざみます。汁は味噌仕立てのものが主流で、山梨県の郷土料理として広く知られています。カボチャ入りのものが多い理由は、砂糖が貴重だった時代に甘味を加えるために入れたのがはじまりだと言われています。
山梨では、物事が上手くいった時に「うまいもんだよ、カボチャのほうとう」といった合いの手が使われている地域もあります。ほうとうの麺を冷水でさらし、温かい汁につけて食べるものは「おざら」と呼ばれています。
「ほうとう」の名前の由来
ほうとうには、さまざまないわれがあります。
ある一説では、奈良時代に遣唐使によりもたらされた「はくたく」の 音が変化したものといわれています。これは小麦粉を麺棒で細長く延ばし、煮込んだものでした。
また、武田信玄が自身の「宝刀」で麺を細長く切ったことから宝刀(ホウトウ)の名になった、という説もあるそうです。米が貴重だった戦国時代、これを武田信玄が戦の時に陣中食として食べていたことで、甲州地方に広く伝わるようになったと言われています。
「ほうとう」と「うどん」ってどう違うの?
ほうとうは、薄くて平たいうどんのきしめんよりもさらに薄く、幅が広い形状となっています。
うどんとの一番の違いは、食塩を全く加えないことです。
また、うどんは生地を練った後に寝かせますが、ほうとうは寝かさずすぐに切ります。
うどんに比べるともちもちとした食感が特徴的です。
食塩を加えないのでコシが少なく、汁に溶け込んでとろみがつきます。
うどんに比べるともちもちとした食感が特徴的です。
カボチャ、芋類、白菜、ねぎ、ごぼう、にんじん、しいたけなど、野菜がたっぷり入っているので、栄養が豊富に摂れて、ガンの予防食としても注目の料理です。
河口湖周辺の人気店
1. 味噌もオリジナルのものを使用「小作 河口湖店」
山梨県内に9店舗、長野県に1店舗展開している有名店です。麺はほうとうにぴったりの配合で製麺されたオリジナルの麺を使っています。煮込んでもやわらかくなりすぎず、もちもちとした食感が特徴です。
添加物や保存料を使用しておらず、小さなお子様も安心して食べれるのも嬉しいですね。味噌もオリジナルのものを使用しているので、ここでしか食べられないほうとうが味わえます。
ほうとうの他にも、人気B級グルメ「鶏モツ煮」や「馬刺し」、「煮貝」など山梨ならではの料理が揃っています。
小作 河口湖店
2. 歴史を感じる「山麓園」
河口湖駅から徒歩15分の距離にある、交通アクセスも良好な「山麓園」。趣のある茅葺屋根の建物は、先代が築150年の古民家を飛騨の古豪の邸宅を移築したものだそうです。
料理は全てコースとなっており、「飛騨」・「甲州」・「山麓」・「信玄」・「富士」の5種類です。
すべてのコースの締めにほうとう鍋がついています。
各テーブルに囲炉裏が設置されていて、炭火で食材を焼いて食べることができます。
日常ではなかなか味わえない貴重な"炉端焼き"体験ができるのも大きな特徴です
山麓園
■所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町船津3370-1
■電話:0555-73-1000
■営業時間:10:00~21:00(L.O.19:30)
■定休日:木曜日(祝日の場合は営業)、年末年始(12月25日〜1月1日)
3. 河口湖周辺に4店舗を展開する「ほうとう不動」
山梨県の郷土料理である「ほうとう」は平麺よりも太い麺を、たっぷりの野菜と味噌で煮込んだ料理です。あの甲斐の武将「武田信玄」も、陣中には栄養満点の「ほうとう」を食べていたといわれています。河口湖と山中湖、そして富士山の間に位置している富士吉田。今回は、河口湖・山中湖周辺での観光の際にも立ち寄りやすい富士吉田でおすすめな「ほうとう」のお店をご紹介します。