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これって常識!?雑学!?“意外と知らない”【富士山20の豆知識】 (前編)

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富士山登山道には、キリのいいところに休憩所や山小屋があるので、初心者でも安心です。



売店やジュースの自動販売機もあるので、気軽に水分補給ができる・・・と思ったら実はそう気軽にできません。
というのも、地上ではありえない驚きの「価格設定」があるのです。



6合目、7合目、8合目…と順調に登っていくと、それと比例するかのように、そこに置かれている自動販売機の表示価格も上がっていきます。



たとえば、5合目の自動販売機で売られていた某ジュースは150円だったが、6合目の自動販売機では200円、7合目は300円・・・と値上がり、9合目あたりになると500円くらいにまで跳ね上がってしまうのです。



この値上がり率に法則はありません。
高さによって50円とか100円づつ上がるというわけでもないのです。
たとえば、某メーカーの500ミリリットルのジュースは、9合目が500円、7合目が550円と標高が低い方が価格が高くなります。
これら価格設定の根拠は不明ですが、下界とは異なる過酷な立地環境へ物資を運ぶことと関係があります。


強力さんのおかげでジュースが飲める

かつて山小屋や富士山観測所の食料などは、「強力さん」と呼ばれる山のプロたちが背負って運んでいました。
1964年の富士スバルラインの開通や、ブルドーザー道の完成、2004年の山頂測候所の自動化などにより、強力さんに頼ることはなくなっていきました。
とはいえ、相変わらず物資を運ぶ車両や道路の維持管理には手がかかるため、こうした運搬者への手間賃が入っているのではないか、といわれいています。



富士山登山には水分補給がつきものです。
ジュースの飲み過ぎはよくありませんが、気分転換に自動販売機で価格ウォッチをしながら登ってみるのも面白いかもしれません。


【豆知識⑧】喪中の人は「吉田の火祭り」に参加できない!?

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富士山の“お山じまい”の祭りとして知られている「吉田の火祭り」。
400年の歴史を誇る伝統ある祭事で、国の重要無形民俗文化財に指定され、富士山の世界文化遺産登録へ向けて今まで以上に盛り上がっています。



吉田の火祭りは、富士山の世界文化遺産登録へ向けた推薦書で「構成資産」に含まれる北口本宮冨士浅間神社(同市上吉田)と、境内にある諏訪神社の例祭。
古くは、室町時代末の古文書に祭りに関する記述があり、富士山信仰の隆盛とともに地域住民によって伝承されてきたと考えられています。



毎年8月26日、市内の国道139号沿いに高さ約3メートルの大たいまつ約80本を設置。
夜になって大たいまつに灯がともると、その炎は民家の屋根ほどの高さまで舞い上がります。



荘厳な雰囲気のなか、富士北麓地域に夏の終わりを告げ、富士山の火山活動を鎮める「鎮火祭」の意味合いもあるこの祭り、実は「日本三大奇祭」のひとつとしても知られているだけに、ちょっと変わった風習が今も残っています。


今でも実践されている?古代から継承された風習

実はこの火祭りには、出ることを避けなくてはいけない人がいます。



それは「近親者に不幸があった家」の人たち。
火祭りには清浄が求められ、昔は「死」はケガレとして考えられていたからだといいます。



このあたりでは、不幸があることを「ブク(服)がかかる」と呼び、ブクの家の者は、火祭の神輿や火を見ることを避けていたといいます。
そのため、火祭りに合わせて、泊まりがけで町の外の親類の家や旅行に出かけて、祭りの翌朝に帰ってきたといいます。



これを「テマ(手間)に出る」といい、その時に着てゆく着物を「テマ着」とも呼んだといいます。
テマに出る家は、近所から「テマ見舞い」としてうどん粉やそば粉などが贈られる風習もありました。



ちなみに、テマに出ない人たちも火祭りを見ることは避けていたので、家に閉じこもって祭をやり過ごしていました。
これを「クイコミ」と呼んだらしいです。



もちろん、今でもそれを実践されている地元の人たちもいます。
そんな古代から伝承されてきた「奇祭」を、一度堪能してみてはいかがでしょう。


【豆知識⑨】本栖湖モッシー伝説を追う

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美しい自然、さまざまな動植物にあふれている富士山周辺ですが、実は「ミステリー」の宝庫でもあります。



たとえば、富士山周辺には古代に「富士文明」という高度な文明があったと唱えている書物があったり、富士山は自然のピラミッドだという説や、UFOの離着陸スポットだという説など、トンデモ話から夢のある伝説まで様々なミステリーが語られています。



それほど富士山というものが人々の心をとらえていることの証ではありますが、そんなミステリーのなかでも、ひときわ変わっているのが、本栖湖の「モッシー」でしょう。



その名からもわかるようにイギリス・ネス湖の恐竜「ネッシー」と同じい未確認生物(UMA)のことだが、実はかなり古くからいわれており、1970年代から何か巨大な生物が本栖湖にいるという目撃情報が寄せられていました。



「モッシー」という名がメディアにも大きく取り上げられるようになったのは1987年。
本栖湖の湖畔で、富士山の撮影を行っていたカメラマン数名が湖面に約30mもの巨大な物体が浮上してくるのを目撃したことです。
目撃者によると、それはワニの背中のような荒々しい皮膚が見えたといいます。



その後、捕獲をしようと、マグロ漁用の網を仕掛けられましたが、引き揚げてみると何かが食いちぎったようにビリビリにされていたということがあり、「モッシー」は一気に話題になりました。


モッシーは本栖湖の水底に潜んでいる?

近年では、目撃情報はほとんど報じられなくなりましたが、この「モッシー」が単なる都市伝説ではなく現実味をもって語らえるのには理由があります。
それは、本栖湖の深さ。



富士五湖はあまり深くありません。
河口湖は15.2m、山中湖は15m、精進湖は15.2m。西湖は73.2mとやや深いですが、本栖湖は水深138メートルだと圧倒的に深いのです。



1500万年以上昔、富士山のあたりは海の底で、クジラの先祖である巨大な生物などが暮らしていたといいます。
本栖湖の底で、それらが独自の進化を遂げていたらーー。



湖面を眺めながら、そんな古代のロマンに思いを馳せてみるのもおもしろいかもしれません。


まだまだある!富士山20の豆知識後編はこちら

世界文化遺産についての予備知識はこちら

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