<世界遺産登録スケジュール>
2006年11月 暫定登録申請
2007年1月 世界文化遺産暫定リスト入り
2011年7月 静岡・山梨両県から国へ世界文化遺産登録推薦書原案の提出
2012年1月 国からユネスコへの世界文化遺産登録推薦書の提出
2012年8~9月 ユネスコ諮問機関(イコモス)による現地調査
2013年夏 世界遺産委員会での審議→富士山世界文化遺産登録へ
富士山の価値を構成する資産(構成資産/構成要素)
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古(いにしえ)より数多くの信仰と芸術を生み出した富士山に関わる文化財には、その山体だけでなく、周囲にある神社や登山道、洞穴、樹型、湖沼などがあります。
これらの文化財は、富士山の価値を構成する資産(構成資産/構成要素)として現在まで受け継がれてきました。
ここでは、世界文化遺産としてふさわしい価値を有している富士山の構成資産/構成要素について紹介します。
構成資産/構成要素
顕著な普遍的価値を有する区域
緩衝地帯
資産の効果的な保全を目的として、資産の周辺に設定した区域
保全区域
資産及び緩衝地域の外側に設定した、自主的な管理に勤める区域
メディアも伝えるパワースポット・富士山の魅力
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国内最高峰の独立峰で、日本を代表する観光名所として愛されてきた富士山。
7月1日の山開きから8月26日の山じまいまでに、毎年30万人を越える多くの登山客が頂上を目指すが、近年の“パワースポット・ブーム”で、改めて富士山の魅力を伝える特集がさまざまなメディアで展開されています。
“日本の象徴”富士山は世界遺産に登録されていなかった
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長年に渡り“日本の象徴”とされてきた富士山ですが、意外なことに世界遺産に登録されていませんでした。
そもそも世界遺産とは、1972年にユネスコで採択された「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」に基づいており、「文化遺産」、「自然遺産」、そしてその両方に登録される「複合遺産」という区分があります。
日本では、文化遺産として姫路城や原爆ドームなどが、また自然遺産として白神山地、屋久島、知床などが登録されています。
人々の畏敬を集め信仰の対象となった富士山
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富士山は、標高3,776mと日本一の高さを誇り、豊かな自然や美しい景観、そしてその壮大さに我々は古来から魅了されてきました。
そうして人々の畏敬を集め信仰の対象となることで、登山道や神社などが整備されることとなりました。
また、美しい円錐型の形姿は、時代を超えて多くの芸術家の創作意欲をかき立ててきました。
ボランティアによる清掃活動と保護・管理の体制見直しによる再評価
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かつては、ゴミや尿の問題によって世界自然遺産として世界遺産委員会に推薦されなかったこともありましたが、現在ではボランティアによる清掃活動や山小屋でのバイオトイレの使用が徹底されています。
その上で、上記のように日本の象徴であり、文化の母胎となってきたことを再評価し、この価値の保護・管理の体制をしっかり示していくことで、現在世界文化遺産への登録を果たしました。
路線バス「世界遺産めぐりルート」で巡る富士山
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「世界遺産めぐりルート」とは、バスで世界遺産を観光するお客様に、分かりやすくご利用いただけるよう、世界遺産を構成するスポットを訪ねるのに便利な14のバス路線に名付けた愛称です。
バス車両やバス停に統一のロゴを表示し、ルート番号と色でバス路線を表しています。
古来より信仰の対象として崇められ、芸術の源泉として大きな影響を与えてきた富士山は日本の誇りから、世界の宝となりました。
そんな富士山をもっと知って、訪ねてみませんか。